TOTTORI Log

きままに鳥取を『Log』します

COMANDANTE〜珈琲ライフを最高のものにするアイテム〜

4月は別れの季節、そして出会いの季節_________

社会人になると新たな人との出会いはあまりありませんが、素晴らしい道具との出会いはよくあるのが人間というもの。最近は恋人が欲しいという気持ちも薄れてきて何かと珈琲の事ばかり考えてしまいます。珈琲と結婚してしまうのもアリかもしれません(?)

 

今回の素晴らしい出会いは、珈琲豆を粉にするときに必要な「ミル」です。

今まではKalitaの3000円弱のミル(KH-3)を使っていたのですが、細かい粉と粗い粉がまばらにできてしまうので良いミルが欲しいな〜と思い始めていました。KH-3、見た目はおしゃれな感じですが、豆の受け皿がオープンになっているので豆の投入はしやすいものの、少し浅煎りの豆を挽くときは引っかかった際に豆が飛び出てしまう困ったさんでした。(オープンのミルはあまりおすすめしません。)

そこでよく行く珈琲屋のお姉さんに相談してみたところTIMEMOREの製品が良いということだったのでTIMEMOREの製品を検討していました。Xliteという2万円ちょっとのものを購入する予定でしたが購入のタイミングで納期未定の品切れ状態になってしまったんですね。

つまりこれは・・・

「COMANDANTEを買えということか?!?!?!」

ドリップしている人はご存知かもしれませんが、COMANDANTEというのはドイツのメーカーで、ちょっとお値段のする手挽きのコーヒーミルを販売しています。TIMEMOREと同じく国内に正規代理店が少なく仕入れにも時間がかかるので、BUYMAを使って現地のバイヤーが直接仕入れたものを購入することにしました。

元々別の趣味で金銭感覚が死んでいるのでこの思考に至ったわけですが、TIMEMOREを買ったところでいつかはCOMANDANTEが欲しくなるのは目に見えていたので初期投資だと思っています。安物買いの銭失いになっちゃいますからね!!!

こんにちはCOMANDANTE

注文してから約2週間、海外便なので通関手続きがあり少し時間がかかります。数日で荷物が届いてしまう生活に慣れてしまっているので、届くまでの間は仕事もままなりませんでした。そして安定の不在。日時指定できなかったので仕方ありません。

ミルが届くのにこの大きさ?!とは思いましたがこれが海外クオリティー。興奮が止まりません。

ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!

 

内容物はハンドル、本体、粉受け、キャニスター、ゴムバンド、マニュアル、ステッカーです(冷静に)

開封後の側面には

「「 GOOD  CHOICE! 」」(訳:良い選択です!)

僕もそう思います。この姿勢、好きですもはや。

このミルの形をしたステッカーはどこか見えるところに持っておきたいですね。

カラーは2022年新色のSUNSETにしました。鮮やかなオレンジ色です。COMANDANTEと言えばシックなものをイメージするのでこのカラーは珍しく感じます。

COMANDANTEのミルは作りがしっかりしていて持った時に重量を感じました。重さを測ってみますね。

一番重量のある本体部分が411g、総重量は565gです。KalitaのKH-3は総重量約550gだったのであまり変わりありませんでした。高価なものなので重さを感じてしまったようです。HARIOのスタンダードなミルは約400gなのでそれと比べると重く感じるかもしれません。

いざドリップ

このCOMANDANTEの刃はニトロブレードと呼ばれるステンレス鋼素材を使用しており、『砕く』より『切る』コーヒーミルのようです。実際に豆を挽いてみると確かにKalitaのものより明らかに挽きやすく感じました。切るようにサクサク豆が挽けてしましますちゃんと蓋があるので豆が飛び出す心配もありません。

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ちょっとわかりにくいですが挽き目もこの通り。均一で美しい...

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ドリップはシンプルにHARIO V60を使った4:6methodで。豆は自家焙煎のコロンビアです。何クリックで挽けば欲しい粗さか分からなかったのでとりあえず26クリックで挽きました。抽出時間は2:40ほどで早過ぎたのでこの辺は何度か試して調節しようと思います。

味の方はコロンビアの特徴であるコクがしっかりと出たコーヒーが入りました。と、同時に好みではない酸味も感じました。焙煎の改善点をきちんと表してくれる挽き目になっていて、自分の焙煎の腕を指摘されているようです。

 

別日に自家焙煎のブラジルを入れてみました。この焙煎は個人的には成功していたのでCOMANDANTEで挽くとどうなるか不安でしたが、ブラジルらしく苦味と酸味のバランスが良く、酸味の角は全くなくまろやかで美味しい酸味が抽出できています。カリタのミルで入れたものとは味が全く異なります。自分で焙煎したものとは思えないほど美味しいコーヒーでした。ですが、やはり焙煎の技術はまだまだだと実感できたので、豆のスペックをフルに引き出してくれるミルの仕上がりになっていると思います。

 

今からコーヒードリップを始めるという人になかなかおすすめできるような金額の商品ではないですが、少しドリップに慣れてきてもっと深いところに行きたい人には間違いなくおすすめできるものです。二度目になりますが、予算をケチって中途半端な商品を買うと後で後悔するので、興味がある人は思い切って購入してしまうのもいいかもしれません。趣味にじゃぶじゃぶお金を突っ込んでいる僕からのありがたいお言葉です。