TOTTORI Log

きままに鳥取を『Log』します

写真の構図が分からない迷える羊を導きます

写真を見返して上手く撮れてないなと思った経験はありませんか?

「もっと写真を上手く撮りたい...けど何をしたらいいか分からない...」

そんな迷える羊の方々に、カメラを触り始めて7年、自分のカメラを買って5年になる僕がこれまでの大した事のないノウハウをひけらかしていこうと思います。

さて、パッとしない写真のほとんどの原因は構図を知らないで撮ってしまっているというのは昨今の研究で明らかになっているわけですが、構図といってもどんな種類があるのか、写真をやっている人以外はあまり知らないのではないかと思います。そんなわけで今まで撮ってきた写真を例に構図の紹介をしていきたいと思います。

①日の丸構図

最もポピュラーな構図で、無意識のうちにやっている人もいるかもしれません。その名の通り、日の丸国旗のように主題をど真ん中に配置する構図で、見せたいものがはっきりとしている時に便利です。カフェ写真だと真上から俯瞰撮影するとだいたいこの構図になります。撮りやすい構図ではありますが、面白味にかけるという点で嫌われがちです。主張の激しい主題がある時に使ってあげてください。

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②2分割構図 

この構図は写真全体を2分割してそれぞれに被写体を配置する構図です。

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空と海、空と街並みなどを分けて配置することでバランスの良い写真になります。リフレクションの撮影なんかにも使えます。撮影する時はグリッド線を表示させて水平垂直を意識すると違和感がなくなります。後でトリミングなどで調整する時は、広めの画角で撮影しておくと余裕が持てるのでおすすめです。

③3分割構図

恐らくほとんどのカメラアプリに搭載されているグリッドという機能。これは画角内を縦横に3分割している補助線になります。この時、縦横の補助線に交点ができるのですが、その交点に被写体を配置するのが3分割構図です。この配置をすることでバランスよく見える写真になります。人間って不思議ですね。対角の交点に2つ配置するのもバランス良くなるのでアリです。

被写体を真ん中に!と日の丸構図になりがちの人も、この交点に被写体を配置することを心がけることで違った写真が撮れるかもしれません。

④対角線構図

対角線構図は写真に奥行きを持たせることができます。画角内の対角線を意識して配置することで写真に斜めのラインを作り出せます。

この構図はカフェでも使える構図で、メインの料理を手前に配置して対角線のラインに飲み物などを配置することで整った構図になります。

⑤額縁構図

桜の時期になるとよく見る写真に額縁構図というものがあります。メインとなる被写体をぐるっと別のもので囲んだ構図になります。

この場合、落ち葉が乗っている岩を主題に紅葉がぐるっと囲んでいます。桜や紅葉はどこか必ず穴が空いているので、そこから何か主題になるものを覗き込んでみてください。

⑥前景、中景、後景の配置

僕が広角レンズを使うときによく意識している事です。広角レンズはその名の通り画角が広く、余計なものまで入ってしまうので扱いが難しいところ。iPhoneだと一番広い画角が13mmなのでこのあたりが広角レンズに該当します。だいたい35mmまでが広角レンズと呼ばれていて、13mmなどは厳密には超広角レンズと呼ばれています。

広角レンズには「パースペクティブ」という、いわゆる遠近感を生み出す効果があり、近くのものは大きく、遠くのものは小さく映ります。13mmに設定して被写体にぐっと近づいて撮るとわかりやすいと思います。

そして広角レンズを使うときに意識したいのが前景、中景、後景の3レイヤーをいかにして配置するか。これらの要素があることで写真に立体感が生み出せます。

この写真ははわい海水浴場で14mmのレンズで撮影したものです。前景に岩と波、中景に海と鳥居、後景に空といった3要素で構成しました。近くにある岩はとても大きく映り、鳥居が小さく写っているのが分かると思います。

いい感じにバランス良く見えますよね。超広角の画角になってくるとただ広く撮った写真になってしまいがちですが、構図次第ではパースペクティブを上手く利用した面白い写真を撮ることができます。

まとめ

頑張って構図の例に使える過去写真を引っ張ってきました。他にも構図の種類はあるのですが、作例に使える写真が見つからないのでこのへんで勘弁してください。「写真 構図」で調べたら出てくるので興味がある人は是非。

僕は結構直感で構図を決めてしまうタイプなので今まで書いてきたことはなんだったんだという話になってきますが、その直感はこれらの基礎構図があってこそだと思っています。こんな構図があるんだ〜〜〜と知っておくだけで写真を撮るときに自然と意識するようになるかもしれません。今回はそんなお話でした。謝謝。